2015年04月01日

鬼怒川温泉

3月30日

明日から2日間(3月31日〜4月1日)に、家内の用事で茨城の実家へ行く予定であったが、20:00過ぎに義兄より「都合が悪くなったので、また、後日改めて、ということにしてくれないか」と言うTELがあった。
まあ、1泊2日とはいえ一応は旅支度をしていた。
さてどうしょうか・・・。折角、着替えなどもバッグに詰めたことだし・・・と、家内と睨めっこ。
「じゃあ、このまま旅にでも行くか」
と、私。
「そうしよう!」
と、家内。
色々考えた末、
「近いところで鬼怒川温泉にでもするか」
「うん、いいね〜」
と、言うわけで、鬼怒川温泉に行くことに決めたが、ここからが問題だった。
PCにかじりついて鬼怒川温泉を検索するも、ウイークデイだから大丈夫だろうと考えていたのが大間違い。検索すれども検索すれども、どこもかしこも「満室」なのだ。
22:00近くになって、やっと1軒がヒットした。しかし、良く見ると「訳あり」・・・。
宿の紹介文を読むと、
「部屋はツインですが少々狭いです」
「ボイラー室が近くにありますので若干の騒音が聞こえるかもしれません」
「窓からの眺望はご期待に添えません」
一応キープして検索を続けるも、中小の旅館までもが「満室」「満室」なのだ。
家内もさすがに、
「まっ、いいじゃない。布団部屋ではないみたいだしさ、泊まれるだけでもいいんじゃない」
と、22:30過ぎにインターネットで予約を入れた。

平成27年3月31日(火)晴れ

9:30過ぎに自宅を出発する。
関越高速〜外環道〜東北自動車道へと入る。
平日とあって、どの道路も全くの渋滞はなくスイスイと流れた。
11:30頃、今市ICを降りて、「たまり漬」で有名な上澤梅太郎商店へ立ち寄る。
もちろん、「たまり漬」を買うためだ。
お客もまばらで、試食品をかたっぱしから食べてみる。
「タッパでご飯でも持ってくれば良かったかな」
と、ボソっと言うと、
「バカなこと言ってんじゃないわよ」
と、家内に叱られた。
買ったのは「らっきょう」「しょうが」「ふき」の3種類。
それでも、店員さんのにこやかな「ありがとうございます」の声に和まされた。
上澤梅太郎商店の看板娘?

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丁度昼になったので、昨夜、検索しておいた「みはしや」という蕎麦とうどんの専門店へ向かう。
店の駐車場を間違えて、すぐ隣の○○整形外科という病院の駐車場に入ってしまった。
家内いわく、
「あなた、足が悪いから丁度いいんじゃない」
と言うわけで、○○整形外科の駐車場を拝借して車を止めて、すぐ隣の「みはしや」に入ることとする。
店の外観を見て、
「また、変な汚い店に連れて来る・・・」
と、家内は店構えを見てブスった。
何とかなだめて店に入ると丁度正午頃とあって満席状態。それでも席に付くと、家内は店内をキョロキョロ。そして、
「ねぇ、何かTVでも紹介された・・・って、あそこに書いてあるわよ」
と囁き、私は、ザルそば+ミニ親子丼セット。家内は、天ぷら丼+ミニざるそばセットを頼んだ。
やがて運ばれてきたそばを食べてビックリだぁ〜!!
「美味い!! 腰があって喉にもスルスルと入っていく」
「そうね。いい味してるわね」
家内のご機嫌ナナメもいっぺんに吹っ飛んだ。
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13:00過ぎ、店を出て日光街道の杉並木を走り、鬼怒川へと向かう。
まだ時間も早いので、「鬼怒川ロープウェイ」に乗ることとする。
平日ではあったが、まあゴンドラは結構満員状態。丸山山頂駅で降りる。
鬼怒川温泉街が一望できる・・・とのことであったが、近くで野焼きでもしているのか煙のような靄が漂っており、絶景とまではいかなかった。また、猿も飼育されているということであったが、日光猿軍団や信州の地獄谷温泉野猿公苑を知っている私ら夫婦には特別見るほどでもなかった。
鬼怒川ロープウェイと鬼怒川温泉街一望

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15:00過ぎにロープウェイを後にして宿泊先の「ホテル鬼怒川御苑」に向かうも、10分もしないうちに到着した。
さすがに「満室」で「訳あり」しか空いていなかったためか、駐車場も満杯。
案内係が飛んで来て、
「すいません。今日は駐車場が満杯なので、車は近くの駐車場へ移動していただき、マイクロバスで送迎しております。ハイ・・・」
とのことだったが、
「足が不自由なので何とかなりませんかねぇ」
と、ちょっと掛け合ってみた。
「そうでございましたか。それでは、この建物の横にある駐車場へご案内いたします」
と、まあ、無理難題も言ってみるものだ。
結局、他のお客の困惑顔をしり目に、宿の駐車場へ止めることができた。
チェックインを済ませ部屋は9Fであった。
確かに「訳あり」で、窓からの眺望は単なる山の稜線とまだ一輪も咲いていない桜の木だけであったが、
部屋の広さは、そこかしこのビジネスホテル並みの広さで、これで十分だ。
また、ボイラー室の騒音も「耳を澄ませば・・・」程度であり、特に気にはならない。
ユニットバス・トイレも付いている。
家内と二人で、
「上等じゃないの。電車の線路沿いでガタゴト響くよりも静かじゃないの」
と、納得する。
早速、風呂に入ることとして、私は、露天風呂へ入った。家内は、女性用の大浴場に入ったとか。
湯加減も丁度良く、入浴客もまばらでゆったり、のんびり手足を伸ばした。
ホテル鬼怒川御苑

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男子露天風呂

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17:00、夕食のため4Fのバイキング会場へ入った。
山の中であったが、「北海道グルメ・フェア」を開催しており、
「焼きズワイ蟹」「ホタテの網焼き」「刺身」「寿司」などで海の幸満載。その他にも料理は品数も豊富で、
「もしかしたら、今までの旅行で、食事はここが一番かも・・・」
と、家内。
私はというと、
1,700円+での90分飲み放題に飛びついた。
17:05頃、最初の1杯目の生ビールが運ばれてきた。
焼きズワイ蟹、ホタテの網焼き、刺身などを肴にチビリ、チビリと呑み始める。
さて、ここからが面白い展開となった。
2杯目にはハイボールを頼んだが、運んで来てくれた仲居のA子さん(名前は名札ではっきりしているが、宿の関係者がこのブログを見ているとマズイので匿名とさせていただきます)と俄然意気投合。
「あら、最初のビールの時間は書いてあるけど、開始時間の札がないわねぇ」
「じゃ、いいわ。今の時間から開始ということにしてあげる」
と、「17:20開始」の札を張り付けてハイボールを置いて行った。
私は、というと、3杯目は「ぶどうハイ」、そして4杯目は「グレープフルーツハイ」へと入っていた。
だが、グレープフルーツハイが何とも旨くない。ペース・ダウンしてしまった。
そこへA子さんが巡回して来て、
「あら、お客さん、お酒が進んでないわねぇ」
「うん、ちょっとこれは美味しくないんだ」
「そう、じゃ、いいわよ。無理して呑まなくても。これはナゲシに流せばいいんだから。ハイ、じゃあ、次は何にする?」
と、いうわけで5杯目のぶどうハイへと交換してくれる。
時間は15分も延長してくれるし、あっさりと別のお酒に交換してくれるしで、何とも嬉しいサービスであったが、食後、+料金の精算のため受付にオーダー表を出すと、受付係の女性(ひと)がいぶかった。
「お客さん、開始時間が17:20となっていますが、17:05に生ビールを呑まれていますよねえ。1杯目は別料金になりますが・・・」
実に、するどいところにチェックが入った。
そうか、そうか、この係の女性は酔ってはいないんだ・・・。
「あっそれね。1杯目の生ビールの注文は17:05だったの。だけど、届いたのが17:20だったわけ。それで、『遅いじゃないですか』と文句を言ったら『じゃあ、17:20からのスタートにします』と、この開始時間の札を置いていったの」
と、苦し紛れの言い訳をすると、やっと、係の女性も、
「それは大変申し訳ございませんでした」
と、平身低頭。
いえいえ、こちらこそチョイとばかり嘘をついてしまいました。内心ヒヤヒヤものでした。
ホロ酔い気分になって部屋へ帰り、早々にバタンキュー。おやすみなさ〜い。

平成27年4月1日(水)曇り

朝食も4Fのバイキング会場だったが、昨夜と同じく品数も多く、あれもこれもと欲張って食べてしまい、朝からガッツリ満腹状態。9:40頃、チェックアウト。
後は帰るのみで、特に決めてはいなかったが、中禅寺湖へ行って見ることとして車を走らせた。
「いろは坂」を上って、11:00頃に中禅寺湖畔に着く。
だが、桜はまだ1本も咲いてはおらず、観光客は、はっきり言って「0」。平日とあって釣り客もまばら。
遊覧船があると思っていたが、こちらも4月中旬まで運休状態。
とりあえず、ひなびた(しなびた)喫茶店へ入り、二人でコーヒーを飲む。お客も私たち二人だけ。
店のおばちゃんも、
「今日は、あなた方が最初で最後かもね」
と、寂しそうに笑っていた。
中禅寺湖畔

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コーヒー・タイムの後は、ただひたすらに帰路についた。
「いろは坂」を下り、今市ICから東北道〜外環道〜関越道。
14:40頃、無事帰宅する。
−お疲れさまでした−
posted by bungetsu at 22:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする