平成27年5月26日(火)快晴
家内が2連休で、
「どこかへ行きたいな〜」
と言ったため、
丁度、届いたばかりのセゾン・カード・マガジンに掲載されていた「秩父市」へ日帰りで行くこととした。
10:00頃、自宅を出発。
到着予定時刻は11:30〜12:00頃の予定で、まずは腹ごしらえをと考え、マガジンで紹介されていた
「荷車屋」と言うレストランへ向かった。
秩父市へ入ったのは、やはり、11:30過ぎであった。
「荷車屋」は、カーナビの通りに走り、やや小高い丘の上にあった。
セゾン・ゴールド・カードを提示するとドリンク1杯がサービスとのことであった。
日頃は、飯に納豆、生卵、梅干しだけの食事しか食べていないので、今日くらいは栄養補給に良いだろうと考え、
私は奮発して「サーロイン・ステーキ」を注文し、家内は「ハンバーグ&エビフライ」を注文した。
ところが運ばれてきて食べ始めたはいいが、ビックリだ〜。
ステーキは、ナイフが折れるのではないかと思うほど固く、下味もなければソースもまずい。
別に歯が悪いわけではないが、口に入れるとクッチャ、クッチャ、クッチャ、クッチャとガムを噛んでるみたい。
スーパーで買ってきて焼いた方が、よっぽど美味い。
おいおい、これで1,500円余りを取るのかよ???
ボッタクリもいいところだ。
いい加減にしろよな〜。
家内のハンバーグ&エビフライもエビが小さいのは、こんな山奥だからそれは仕方がない。
だが、ハンバーグが何か腐ったような臭いがした。古い肉でも使っているのか〜??
家内も食べようかどうしようかを迷った「ハンバーグ&エビフライ」
ちなみに、食べる前の写真
この雑な盛り付けからして分かるというもの・・・
脳天に怒りを憶えながらも仕方なく食べることとした。
12:00前後になると、ランチ目当ての客で結構満席状態となった。
秩父の人たちを悪く言うわけではないが、こんな料理を「美味い」と言っているのだろうか???
私たちも、特にグルメ旅行をしている方ではないが、こんなマズイ料理に出会ったのは初めてである。
★は一つもあげられないほど、最低、最悪の店であった。これで二人合わせて5,000円近くかよ〜〜。
二度と行きたくない店であった。
皆さんにも「荷車屋」だけは・・・お薦めできません!!
後日、「荷車屋」のホームページに「最低、最悪の店だ」と書き込みをしたら、数日後には、みごとに削除されていました。
そりゃそうだわな〜(笑)
次に向かったのは「秩父神社」であった。
毎年12月3日に開催される「秩父夜祭」の祭神さまである。
由緒は何と平安時代にまで遡るとのこと。
まずは、お賽銭を投げて二礼二拍手一礼でお参拝をする。
霊験あらたかな「秩父神社」唐門
次に向かったのは、「三峰観光道路」のツツジの景色を見ようと車を走らせた。
舗装はされてはいたが、山道でカーブも多く1時間余りかかった。
埼玉県ののサイトでは、5月23日現在、まだ満開だったと掲載されていたが、3日遅れで行った私たちは、まことに残念ながらすでにマバラとなってしまっていた。
「花の命は短くて・・・」 残念!
埼玉県のサイトの5月23日現在
5月26日の私たちの景色
車をUターンさせて、再び、急カーブの多い山道を下って、向かったのは「長瀞ライン下り」であった。
時刻は丁度15:00頃であった。
何と、本日最後の便であったらしかったが、それでも、17〜18人が乗船した。
他のお客は我先にと乗り込んだが、私は足が不自由なため、ゆっくりゆっくりと舟に近づいた。
ところが、これが「もうけもの」で、な何と一番船首の席に座ることができたのであった。
奇岩が左右に点在し、船頭さんの竿さばきは見ていても「力仕事」であった。
流れが急なところでは、水しぶきが飛んできたが、幸いビニール・カバーがあり思わず肩まで引き寄せた。
また、猛暑日でもあったので、多少の水しぶきは肌にかかっても、清涼感がありとても心地よいものであった。
舟は約30分で高砂橋付近へ到着し、皆も下船をした。
ここからはマイクロバスで出発地点まで送ってくれた。
ちなみに、川下りをした小舟は、どうやって再度上流に行くか、皆さんはご存じですか??
私も疑問に思って、マイクロバスの運転手さんに聞いたところ、
「重機で吊り上げて、トラックに乗せて上流へ運ぶんですよ。川が浅いためエンジンを乗せてもスクリューが川底についてしまい、うまくは走らないんですよ」
と、教えてくれました。
う〜ん。一つ勉強になりました。
さて、時刻は16:00過ぎ・・・。
最後は、やはりこの秩父に来たら一度は味わってみたい「天然氷のかき氷」であった。
「阿左美冷蔵」という店らしいのだが、
車を走らせるが中々それらしい店は見つからない。
ーーどこか、この付近なのだがな〜ーー
と思いながら車をゆっくりと走らせると、
あった!!
何と国道140号線添いではあったが、木々に囲まれた奥まったところなのだ。
駐車場がないためか、付近一帯に「一日500円」の看板だらけであった。
まあ、それでも私の車は、一番近い建設会社の駐車場へ停めることができた。
もう16:00近くとあってか、お客さんはそれほど長蛇の列ではなかったが、それでも、20〜30分は待った。
客席は中庭や屋内、裏庭など、母屋を半周するように設えられていたが、私たちは屋内へ通された。
屋内の席は古民家風で古い振子の柱時計やいかにも古そうな壺などが飾られている反面、ジャズの音楽が流れてジョニ黒などの洋酒の瓶も置かれてあり、何とも言えないミスマッチが面白かった。
私たち二人は「宇治金時」を注文した。
運ばれてきたかき氷を食べて、まさに、
ーーまるで、粉雪を食べているようーー
で、口に入れるとすぐに溶けた。
真ん中を掘って宇治茶と金時を混ぜながら絶壁を崩していく。
私は、冬でもアイスクリームを食べるほど冷たいものが大好きで、食べ終わった時には、
ーー何かもの足りないな〜ーー
そこで、とうとう2杯目を注文してしまった。
2杯目は「白桃」を食べた。
「お客さんは、好きなんですね〜。でも、もっと暑い夏になると結構そういう方がいらっしゃいますよ。今までで最高に食べた方は8杯食べて行かれました」
と、店のお姉さんが笑いながら教えてくれた。
でも、今日2杯食べたのは私だけだったらしい・・・。
店を出たのは16:50頃であったが、店の前に可愛い小柄なお婆さんがポツンと一人いた。
「ごちそうさまでした」
と、言ったところ、なぜか意気投合してしまい、私たちが庭の木の椅子に腰かけてタバコをくゆらせていると、近寄ってきて世間話に華が咲いた。
店は17:00で閉店らしく、パートの店員さんたちも店からゾロゾロと出てきたが、私たちとお婆さんが話し込んでいるのをニコニコしながら通り過ぎて行った。
お婆さんは、ここの店の先代の奥さまだったのです。
「死んだ亭主が、最後に一言『ありがとう』と言ってくれたんですよ。中々、最後になってそんな言葉は出ないと思うんですが、嬉しかったですね〜」
と、昔を懐かしんでいた。
私たち夫婦もそうでありたいと願うのだが、家内の口から出る言葉は、いつも、
「この、バカ・親父!」
「クソ、ジジイ!!」
でしかない。
どうしたものかな〜〜・・・。
お婆さんは、別れ際になぜかエプロンのポケットから折り紙で作った小さな六角形の小物入れを出して、
「あげるよ」
と一言。
話は尽きなかったのですが、
「またの機会があれば」
と、私たちが腰を上げて歩き始めると、名残り惜しそうに、いつまでもいつまでも手を振って見送ってくれました。
ーー本当に美味しかった!!ごちそうさまでしたーー
その後は、一路帰宅の途へ。
18:10頃、無事我が家に着きました。