平成31年1月6日(日)
天気は薄日がさして、晴れに近い曇りであった。
10:45過ぎに自宅を出発する。関越自動車道〜圏央道〜東名高速〜西湘バイパスへ入る。
13:00頃、熱海梅園に到着をする。
日曜日とあって、まあまあの人出であったが、駐車場もなんとか梅園入口に近いところに止めることができた。
昨日、1月5日(土)から熱海梅園の「梅まつり」が開催され、今日の日曜日には、「大道芸披露」、「ミス熱海撮影会」などのイベントが予定されているとのことであった。
まずは、昼食タイムとすることにした。あらかじめ検索しておいた、梅園のすぐ近くの食堂に入った。
実に閑散としており、お客は私たち2人だけであった。旨いのか、まずいのか??
何はともあれ、私たちは「かき揚げうどん」と「かき揚げそば」を注文した。
私は、うどんをすすってみたが、ううん〜。別にまずいというわけでもないが、特に旨いというほどでもない。ありきたりのそこそこの味であった。
さて、梅園に入ることとしたが、ゲートから見える梅園の梅は、まだ、ほとんど咲いていない。入園キップ売り場で聞いたら、
「1分咲きです」
とのこと。
何はともあれ、せっかく来たのだからと梅園に入る。
園内を少し歩いてみる。駐車場の車の台数がまあまあなのに、見物客はまばら。時間が遅かったのか、「中央広場」と書かれた場所まで行ってみたが、イベントらしきものは何もない。そして、黒い雲に覆われはじめて寒い。
「つまんないの、水戸の偕楽園の方が、よっぽど綺麗だわ」
家内のグチが始まった。
早々に切り上げて、今夜の宿へ向かうこととする。
駐車場を後にして、山道を登る。砂粒くらいの小雪がちらつき始めた。
「ちゃんと運転してよね」
家内は山道は「トラウマ」なのだ。
ただただ一本道が続く。三島市内を抜けて、どうやら土肥(とい)に入ったようだった。
15:40頃、今夜の宿である「大江戸温泉物語 土肥マリンホテル」に到着した。
チェックインを済ませ部屋へ入る。
まあまあ、普通の10畳の和室であった。だが、広い窓からの景色は駿河湾が一望できて、何とも素晴らしい。晴れた日には遠く静岡方面がくっきりと見えるらしい。また、夕日がきれいだとのことであった。
部屋に落ち着いて、コーヒーを一杯。
夕食は2部の入れ替え制で、私たちは19:00からを希望した。
まずは、一っ風呂と1Fの大浴場に入る。お湯はさほど熱くなく、身体が温まるには少し長めに入らなければならなかった。
大露天風呂は2Fとのことであったが、1Fの大浴場にもあまり広くはないが露天風呂があった。やはりお湯はあまり熱くなく、首までスッポリと入って時間に任せた。ほんの少々だが、小雨か小雪が降っていたみたいなので、なおさら長湯をしてみた。
部屋へ帰って、施設案内に目を通すと、「大江戸温泉物語・会員」に入会すると、色々な特典があるみたいだった。
早速、ロビーのカウンターへ行き、説明を聞いたが入会は「無料」とのこと。
さらには、計画していた夕食時の「飲み放題」も¥300引きとのこと。もちろん、すぐに入会をし飲み放題¥300引きをゲットした。他にも、アワビの踊り焼き¥300引きなど、また、チェックアウト時には半年間有効のグループホテルの割引券も貰えるとのことであった。
19:00、バイキング会場へ行く。
やはり海の近くだけあって、魚、魚づくしであった。
私の大好物の「刺身」も各種いっぱい。
他のお客さんは、遠慮してなのか大皿に盛られた刺身は3〜4切れ位しか取らないのだが、
私はというと、つまのまま下に箸を入れて10切れ位をゴッソリ。
お皿の上はみるみる刺身三昧で大盛りとなった。
上機嫌で席に着き、飲み放題が開始された。
まずは、ジョッキのビールを2杯、次からはあまり腹に溜らない物をとメニューを見る。「レモン・サワー」「烏龍・サワー」などもあったが、これらは、どこでもあり、私も呑んだことはある。フッと目に止まったのが「巨峰・サワー」であった。注文をしてみた。
これが大正解であった。刺身と良く合う。4杯、5杯と重ねていく。
他の多くのホテルでの飲み放題は、通常90分なのだが、このホテルでは70分なので、家内と向かい合って座っているのだが、おしゃべりをしている暇はない。食べては呑み、呑んでは食べる。
「他にも、色々な料理があるわよ。取ってきてあげようか?」
と、家内は言ってくれたが、私は刺身さえあれば文句なし。
以前、あるホテルでは呑み放題でお酒が進まず元を取れなかったが、今日のホテルでは食べ物で元が取れなかったかもしれない。
20:30過ぎに部屋へ戻り、TVを見る。しばらく見ていたが、面白い番組もなかったので、早々に布団に潜り込んだ。そのうち、眠ってしまったらしい。
平成31年1月7日(月)
朝の目覚めは良好。天気も晴れで申し分がない。
家内は、まだ私が寝ている間の5:30頃、風呂に行ったと言う。
「皆、早いんだわねぇ。女風呂なんかもういっぱいだったわよ」
とのこと。
今日は、特に予定はない。あるとすれば、PCで検索しておいた昼食を、熱海の海の見えるレストランぐで食べようか、ぐらいであった。
10:00頃、チェックアウトをしてホテルを出る。
車を走らせ熱海へと向かう。
昨日のカーナビの案内と違う道なのか、しばらく走ると「有料道路」で、はい、¥200。またしばらく走ると「有料道路」、はい¥200。そして、またまた「有料道路」。いったいこの辺りはどうなっているのか?? やたらに「有料道路」ばかりで小銭がどんどん出て行ってしまった。
三島市内に入る。
「ねえ、三島大社ってこの辺じゃない? 初詣代わりにちょっと寄って参拝でもして行きましょうよ」
との家内の申し出により、急遽、三島大社に向かった。
だが、だが、だが、三島大社の駐車場には長蛇の列。警備員が、
「だめだ、だめだ、もう並べない」と、身振り手振りで猛烈にアピール。
仕方なく、
「こりゃあ、だめだわ」
と、取りやめることとする。
「じゃあ、昨日、あなたが言っていた熱海の神社はどう?」
と、家内。
「ああ、来宮神社(きのみやじんじゃ)か?」
「そう」
カーナビをリセットして走り出す。
30〜40分で来宮神社近くまで来たが、ここも長蛇の列。それも最後尾の車は完全に交差点にまではみ出しており、ここでも、警備員が「だめだ、だめだ」の合図。
「仕方がない、やめよう」
と、昼食をとるためにレストランへ向かう。
カーナビ通りに熱海市内の海岸通りに来たが、店が見つからない。
2度、3度、同じ道を旋回する。レストランにTELで聞いて、やっと店が見つかった。
駐車場がないらしいので、近くのコインパーキングに止める。
歩いて1分。「ナギサ・コーヒー店」であった。
ここでは「とろとろオムレツ」があるらしかったので来てみることにした。
店の入り口は路地の中ほどにあり、これでは道路からは見つけられない。
2階に上がると窓からは、確かに「海」が見えた。テラス席もあったが、夏場だけらしくテーブルにはシートが掛けられてあった。
家内も私も、迷わず「とろとろオムレツ」を注文する。
うん、確かに卵はトロトロであったが、周りのソースがケチャップで少々薄味で「今一」の感じがした。
窓から沖に「島」が見えた。
「大島じゃないの?」
と、私。
「バ〜カ、こんなに近い訳ないじゃん」
そこで、ウエーターに聞いてみた。
「ああ、初島っていうんですよ」
と、パンフレットまで用意してくれた。クルーズで30分余り、往復¥2,400。夏のお盆の頃は連日満杯だとか。
「ねぇ、ねぇ。あそこがシンガポールだったらいいのにね」
と、家内の脳の回路が混乱しはじめた。
「なんで?」
「私、勤務に行ったらさ、シンガポールへ行って来たのって自慢できるじゃない」
「ふ〜ん」
「それもさぁ、私、熱海からシンガポールに行ったのよ」
「はあ・・・」
「船で30分だったわよ」
「それで、パスポートは?」
「運転免許証を見せればいいのよ」
「はあ?」
「マーライオンは後ろを向いていたので、見れなかったわってね」
「・・・」
もう、何も言うことはございません。
勝手に「アッチの世界」に行っててください。
熱海からの帰りは道路はスイスイと流れた。西湘バイパス〜東名高速〜圏央道。
16:30頃、無事に「ただいま」。