平成29年2月10日(金)曇り
12:00から二子玉川高島屋ショッピングセンター内の「點心茶屋」で、主に関東地区在住のイギリス班同窓会が開催された。
この「イギリス班」と言うのは、1972年に日本青少年交流協会から主にイギリスへ派遣されたメンバーである。
私は、当時24歳位であったが、応募をしてそれこそ全国各地から集まった応募者〇千人が、確か、ペーパーテストと面接試験を経て40人が選ばれた。
滞在費は全て文部省(現:文化省)と外務省が拠出してくれての、文字通り現地の青少年との交流を目的としたものであった。
他にもフランス班、ドイツ班(2組)、ヨーロッパ班等々があり、当時、導入されたばかりのJALボーイング747型機をチャーターして300人余りが羽田から飛び立った。
途中、給油のためアンカレッジに立ち寄ったが、空港ロビーから外へは出られず、4時間位待たされたような記憶がある。
飛行機はやがて北極点を通過した時、CAから色紙が配られ、イキリス班だけではなく同乗していた他の派遣国の団員ともそれぞれにサインを交し合った。
朝の7:00頃、ドイツのフランクフルト空港に着陸し、ここで、各班が別れ別れとなった。当日は丸1日が自由行動で、数人ずつに分かれてフランクフルト市内を散策した。昼食にはレストランでビールも呑み、さらに、夜はフランクフルト・ソーセージ発祥の地でもあったので、ほぼ全員でソーセージ・バーへ繰り出し、思う存分食べて呑んだ。
翌日からは、私たちの班は列車に乗り、ベルギーに行き、ドーバー海峡をフェリーに乗り換えてイギリスへと渡った。
イギリスでは、青少年との交流会が毎日のようにスケジュールが入り、日本大使館での歓迎パーティーやイギリスの文部省での教育方針などのレクチャーもあった。
午後、スケジュールが終わると、またまた自由行動で、数人ずつでバーへ入ったり、ディスコへ行ったりであったが、北極に近いこともあって、白夜でもあったので、皆で遊びほうけて時間を見たらとっくに11:00過ぎであったりもした。
約1ヶ月かけて各地で交流と観光をし、その後は、再び、ベルギーへ渡り、列車を乗り継いで、パリまで行った。凱旋門を見、コンコルド広場、そして、エッフェル塔が一望できるところで私は記念撮影をした。
フランスからの移動中、私はやや風邪気味となり、着替えやお土産の入ったトランクを持っての行程はとても身体が重く辛い思いであったが、スイスに行き、レストランでの昼食でオニオン・スープが出されて、それを一口飲んだところ日本の醤油の味を思い出して、一気に風邪が吹っ飛んだ。ややホーム・シックだったのかもしれない。
こうして、日本の羽田空港に帰って来た時には、皆、涙して別れを惜しんだ。
このイギリス班40人は、再び、全国各地へと散ってしまったが、10数年前より同窓会が開催され始めた。
他の国へ行った班ではないとのことで、イギリス班がいかに結束強かったかである。
隔年に東京と関西で開催されていたようだが、私は、仕事の都合などて7〜8年前、東京で開催された時に出席をした。
そして、私は今日で2度目であった。
45年の年月は、皆、60代後半から70代になってしまっていたが、良い歳月を重ねたように思われた。
今日の参加者は10人で、介護の話や神社仏閣への巡礼などの話題も出て、少しばかりお爺ちゃんやお婆ちゃんになってしまったのかな・・・と・・・。
でも、昼食も美味しく、話題にも事欠かないひと時がとても懐かしく、嬉しかった。
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